INTERVIEW

「トモダチコレクティブ」特別対談 <ユナイト×SHARE LOCK HOMES>
対談メンバー:LiN、シラハン




■「ジャンルが違うイベントに出るのって勇気がいるじゃないですか。」(LiN)

──イベント・ツアーの中で、お2人は異色のコラボとも言えますよね?

シラハン:そうですね。LiNさん、「トモダチコレクティブ」に誘っていただき、ありがとうございます。

LiN:こちらこそ! ヴィジュアル系のイベントにも関わらず、ダンスユニットに出てもらえるなんて嬉しいです。

シラハン:だって、ユナイト主催のイベントですから。

LiN:いやいや(笑)。でも、ありがたいですよ。だって、ジャンルが違うイベントに出るのって勇気がいるじゃないですか。

──いわゆる、アウェイってやつですか?

LiN:そう、それそれ。

シラハン:確かに、僕たちはダンスユニットだから、バンドのイベントに出るのはアウェイだと思うんですけど、ユナイトのライヴには以前も出演させてもらった事があって。その時、ユナイトのお客さんがすごく温かかったんですよね。なので、そこも今回のイベント・ツアーに出演する後押しになったかもしれません。あとは、ユナイトと共演する事によって、新しい何かが見えたというのが僕の中ですごく大きくて。だからこそ、そこをもっと追求したいというのがありましたね。お互いにうまく融合出来たらなって。


■「ライヴ当日にお客さんが僕の考えた振り付けをやってくれているっていうのがすごく嬉しくて。」(シラハン)

──そもそも、お2人は何がキッカケで知り合ったのですか?

LiN:すげぇ昔に戻るんですけど、話はユナイトを組む前に遡ります。ちょうどその頃、俺はモーニング娘。のライヴにめちゃめちゃ行っていて。で、ライヴ仲間っていうか、会場で仲良くなった同い年の男の子がいるんですよね。やっぱり、大人になってから友達作るのってなかなか難しいじゃないですか。それなのに、すごい仲良く出来て。次第にライヴ以外でも遊ぶようになって、お互いにお金もないしルームシェアでもするかっていう話が出てたんですよ。結局、ルームシェアをするまでには至らなかったんですけど、しばらくしてから、その友達が、一緒に住むやつが決まったよって連絡をしてきてくれて。しかも、同居人とネットラジオを始めたって言うんですよね。で、その同居人っていうのがシラハンだったっていう。

シラハン:そうなんですよ。だから、最初は共通の知人を介して知り合ったっていう感じなんですよね(笑)。ちなみに、その友達っていうのが、ヒカルっていう舞台をやっているやつで。僕はあいつと同じ舞台を通じて知り合ったんです。で、またたく間に仲良くなってルームシェアをする事になったんですけど、その時はヒカルの友達であるLiNさんの事を全く知らなかったのに、月日が経ってこうして共演出来るまでになるんだから、本当に不思議な縁ですよね。

LiN:そういった経緯もあり、シラハンがSLH(SHARE LOCK HOMES)って4人組のダンスユニットをやっている事を知って。しかも、踊っている動画を観たらかっこよかったので、いつか一緒に何か出来たら良いなと思ったんですよね。それで、さっきシラハンが言ってたように、ユナイトの5周年記念ライヴで踊ってもらったんですけど、それがまたすごくかっこよくて。

──ユナイトとSLHの共演、観させていただきましたが、とても良かった事を覚えています。一見、ヴィジュアルロックとダンスって合わなさそうな印象を受けますが、実際そんな事はまるでなくて。むしろ、すごく調和してましたよね。そう思うと、お2人は良い出会い方をしましたね?

シラハン:本当にそう思います。初めて会った時から、こういう曲で踊ってほしいっていうのは言われていたので、僕自身すごくダンスのイメージが沸きやすかったし、何より、僕が思っていたヴィジュアル系の印象を良い意味で変えてくれたんですよね、ユナイトの楽曲は。

LiN:そうだ、5周年記念ライヴに出てもらう前に「WONDER f∞l PEOPLE」って曲でシラハンに振り付けを考えてもらったんだよね。で、ニコ動に動画を上げてもらうっていう。

シラハン:だからこそ、ライヴ当日にお客さんが僕の考えた振り付けをやってくれているっていうのがすごく嬉しくて。何か、作って良かったなぁって思いましたね。やっぱり、ユナイトの曲って斬新だし、創作意欲が沸くんですよ。そういうのって、ずっとダンスミュージックを聴いてきた僕からしたら新鮮だったし。

LiN:普段ヴィジュアル系を聴かない人からすると、ヴィジュアル系の音楽って、ゴシックだったりドロドロとしていたりという、ある意味、退廃的な世界観を想像しがちなんですけど、そういったイメージの中でユナイトの曲を聴くと、全く印象が変わるのかなぁって。

シラハン:ライヴを観ていて思うんですけど、ユナイトの曲ってそれぞれに表情がありますよね。そこが観ていて飽きないし、全体の流れを通して観ていられるのかなとは思いますね。


■「正直、素質はあると思うんです。」(LiN)

──ところで、シラハンさんから見て、ステージに立っている時のLiNさんと、素の状態のLiNさんって、何か違いはありますか?

シラハン:それが、全く違いがないんですよ。LiNさんはいつでもLiNさんのままなんですよね。逆に、それがすごいなって思います。
LiN:や、でも、それはまだ俺の全部を知れてはいない。

シラハン:そうなんですか(笑)。

LiN:そう。だから、そこはイベント終わりの打ち上げで出していこうかなって(笑)。でも、そう言ってもらえるとはありがたいですよ。

──こうして他ジャンル同士の交流が続いていくのは、素敵な事です。

LiN:ですよね。俺としては、ファンの子にもっと色々な音楽を知ってもらいたいし、たくさんのエンターテイメントに触れてほしい。だから、今回SLHを主催イベントに呼べる事が嬉しいし、当日はどんなパフォーマンスを見せてくれるんだろうって。ダンスだけじゃなくて歌もやっているユニットなので、何をするか気になりますよね。

シラハン:飛び道具的な事が出来ても面白そうですよね。でも、SLHの唯一の武器はダンスなので、そこはしっかりと見せていきたいなとは思っています。

──LiNさんはSLHの皆さんと一緒に踊らないのですか?

LiN:無理ですっ! それは無理。いやもう、無理無理無理~!

シラハン:あははは(笑)。でも、LiNさんなら踊れると思いますよ。

LiN:正直、素質はあると思うんです。

シラハン:あ、自分で言っちゃいますか(笑)。

LiN:プロのダンサーを前にして言うのも何ですけど、俺は割と運動神経が良い方だとは思うんですよ。しかも、学生の頃、ジャ●ーズの曲に合わせて振りコピしてましたからね。俺、男女問わずアイドルが好きなんで。だから、全く踊れない事はないと思うけど、今はギター持っているからなぁ。

シラハン:やってみてはどうですか。1ヶ月も練習すれば、結構踊れるようにはなりますよ。

LiN:いや、ここまで話を広げておいて何ですけど、俺は絶対に踊らないですよ!

──初日の福岡公演、楽しみにしています(笑)。

シラハン:きっと、やってくれるでしょう!

LiN:いやいや、そういうフリいらないから(笑)。もしもやるとしたら、絶対にうちのメンバーを巻き添えにする(笑)。けど、5周年ライヴにSLHが出てくれてから、うちのファンの子がSLHにめっちゃはまってくれて。そういう声を聞くとやっぱり嬉しいですよね。だから、これを機に、SLHのファンの子にもヴィジュアル系のバンドのライヴを観てもらいたいなぁと思うんですよね。

シラハン:そうですね。

LiN:ほんと、両方好きになってくれたら良いなって。

──それこそ、エンターテイメントの輪が広がります。そして、「トモダチコレクティブ」のファイナル翌日には、ユナイトの6周年記念ワンマンが開催されます。ここにはSLHのゲスト出演はないんですか?

LiN:実は出てもらうんですよ。今、唐突に言いましたけど(笑)、出演してもらいます!

シラハン:ありがとうございます。

LiN:なので、また打ち上げには強制参加という事で(笑)。ワンマンはもちろん、何なら、このイベント・ツアーも、先に打ち上げやっても良いんですけど。

シラハン:あぁ、それもありですよね。

LiN:その方が他のバンドとも仲良くなれると思うし。でも、何か、色々なバンドに支えられてライヴが出来るっていうのは良いですよね。ほんと、主催とか何年ぶりなんだろう。だから、これをキッカケに色々な常識を変えて行こうかなって。例えば、ユナイトのMVにSLHが出てくれたら、それはそれで面白くなりそうだし。だけどなぁ、SLHのイベントには呼んでもらえなさそうだなぁ。

シラハン:いや、そんな事はないですよ。

──そこは、LiNさんがダンスが出来るようになったらじゃないですか?

シラハン:そうですね、ダンスイベントなんで。

LiN:結局、踊れないとダメって事か(笑)。でも、とりあえず、このイベントがうまくいくといいよね。