「トモダチコレクティブ」特別対談 <ユナイト×ダウト>
対談メンバー:結、幸樹
■「『この人は喋りが上手で、居るだけで助かるなぁ』って思ってました。」(結)
――おふたりの最初の出会いは?
結:覚えてますか?
幸樹:ダウトはキャンゼルとは前から一緒にやってたんですけど、そこに結が入るみたいだというのを雑誌で見たのが最初です。
いや、ALiBiのライヴも観たことがあったんで、最初に知ったときは意外だと感じました。
結:まぁALiBiのイメージを踏まえたら意外でしょうね(笑)。
幸樹:ユナイトのライヴを観たら、結のボーカルがすごくバンドにはまっていて、そこに驚きがあったのを覚えてますね。
――では、最初に実際に共演したのは?
結:僕も色々なイベントでダウトさんを観る機会はあったんですけど、たぶん最初に共演したのは2012年のZepp Tokyoでの「JROCK EVOLUTION」(※アジア圏を中心に行われたライヴツアー・イベント)です。
幸樹:ああー、そうだそうだ!
結:そこでダウトさんとご一緒させていただいて。たしかリハの合間なんかに、幸樹さんとコメント動画を撮ったんですよね。そのときに「この人は喋りが上手で、居るだけで助かるなぁ」って思ってました。それより以前にもお会いしてたとは思うんですけど、一番覚えてるのはそこですね。
幸樹:なんだかんだでプライベートとかで会うようになったのは、A9の将さんと結が交流があって、それで何年か前に3人で一緒に飯食ってからかな。それまではおそらく顔見知りで、挨拶とかはしてましたけど、仲良くなったのは将さんを通してだったと思う。
結:そうですね。
――ちなみに結さんがA9の将さんと仲良くなったきっかけはなんだったのでしょう?
結:その「JROCK EVOLUTION」は海外公演もあったのですが、そこでA9さんと一緒にまわっていたんです。その過程で仲良くなってご飯に行くようになって、そのあと幸樹さんと3人でも行くようになって……。
幸樹:そうですね。
結:そうだ、こないだ、幸樹さんからサバゲー誘ってもらったんですよ。
――サバイバルゲームですか?
結:はい。でも僕、ちょっと仕事で行けなくて。せっかく誘っていただいたので、また行きたいなと思うんですけど。
――サバゲーをやってらっしゃるんですか。幸樹さんは多趣味なんですね。
結:サバゲー誘ってもらえて嬉しかったんですけど、痛くないんですか?
幸樹:痛いよ? でも痛くないと面白くない。
結:そうなんですか?(笑)
幸樹:でも痛いっつっても、すごく痛いわけじゃなくて、『いてっ!いてっ!』ぐらい。デコピンぐらい(笑)。
結:「幸樹さんがサバゲー誘ってくれた」って話をうちのメンバーにしたら、結構「やりたい」って言ってましたね。
――ではいつかユナイト対ダウトで、サバゲー対抗戦を。
幸樹:俺スノボも好きなんですけど、最近サーフィンも始めたくって。サーフィンってほら、「浄化される」っていうじゃない? 俺浄化されたくて……。
結:一体何があったんですか!
幸樹:「生きてんのにこれしか知らないんだ俺」って悩んでて。
結:なるほど。いろいろ経験したい時期なんですか?
――知らないことに対しての焦りみたいな。
幸樹:もちろんひとつの世界をストイックに追求するのもいいんですけど、もっと世界は広いから、あれもこれもなんかもっと知りたい知りたいみたいな。俺、今はそういう時期なんすよ。
――なるほど、ちなみに結さんはアウトドアな趣味は持っていたりします?
結:僕はインドア派ですね。例えばオフの時でも家で映画とかドラマを観る事が多いです。
――そこは正反対だと。
結:そういえば、あんま趣味の話したことないですよね。
幸樹:前に一緒に『桜坂』歌ったぐらいじゃないです?
結:(笑)。
――それは福山雅治さんの『桜坂』ですか?
結:はい(笑)。
幸樹:はい、それが共通の趣味です(笑)。
――どういう流れで歌うことになったんですか。
結:なんか、「2人でちょっとデュエットしたい」っていう話になったんですよ。
幸樹:そうそうそうそう(笑)。
――まぁ、とにかくお二人はそうやっていろいろ遊びに誘ったり、遊びに行ったりしてるって感じですね。
幸樹:はい。
結:そうです、その、僕あんまりそうやって一緒に遊びに行ける人いないんですけど、幸樹さんとか将さんとか、シドのマオさんにはご飯に連れて行って頂いたり遊んだりしていますね。だから本当に数少ない、お友達というか先輩なんですけど、「お友達」と呼べるひとり、ですね。幸樹さんは。
――この一連の対談をやっていますと、ユナイトの皆さんは口々に「友達が少ない」とおっしゃっているのですが……。
結:はい、少ないです(笑)。対バンして挨拶してちょっと喋るくらいってのはあるんですけど、プライベートだと……。
幸樹:え、LiNちゃんとか多そうやけどね。
結:たしかにLiN君は、うちの中では多い方ですね。
幸樹:ね! ハクさんだってうちのベースと仲良いもんね。 未緒さんはなんかもう、そういう暇が無さそうなイメージ。
結:そうですね。だからまぁ、下手2人はまぁ、多い感じですね。僕は片手でおさまりますね多分(笑)。
幸樹:ボーカル同士って、基本そんな仲良くしないんすよ。
結:そうですね。ボーカルってこう、1匹狼気質みたいな人多いですよね。
幸樹:話すことないんですよね。機材もあんまりないし。
結:まぁ確かに(笑)。なんかボーカル同士で集まっても、大体バンドの運営の話か全然関係ない話をする事がおおいですよね。
幸樹:実際1回だけやったことあるんですよ「ボーカル会」。なんもない! なんも話すことないっす(笑)。
――ボーカリスト同士の情報交換みたいなのは無いと?
結:(笑)。確かカラオケしてましたよね?
幸樹:ただの「カラオケ会」だから。なんか違うんすよね。
■「結の発する言葉に虫酸が走るんすよ(笑)」(幸樹)
――お互いにボーカリストとしては、どう思っていますか?
幸樹:結は『陽(よう)』ですね。
結:『陽』?
幸樹:僕『陰(いん)』なんで。僕『陽』と見せかけた『陰』なんで(笑)。
結:そうなんですか? めちゃめちゃ『陽』に見えますけど(笑)。
幸樹:だって結が発信する言葉ってなんか虫酸が走るんすよ。本人にもずっと言ってるんすけど。
結:(笑) 言ってますね。
幸樹:普段から、こうやって言ってるからいいんですけど。逆に言えば、そこに惹かれるとこですね、俺は絶対言わないから。
――例えばそれはどんな言葉なのでしょうか?
幸樹:たしかツイッターアカウントのプロフィールが『感謝の気持ちを直接伝えたいから会いに来て欲しい』みたいなのじゃないですか? もう…いやいやいやいや~~、みたいな(笑)。素晴らしいなと思いますね。
結:(笑)。
――公式ブログの名前も「Dear For U」ですからね。ストレートに表現できる部分が真似出来ない、と。では結さんは幸樹さんのことをどう思ってますか?
結:喋りにしてもパフォーマンスにしても、お客さんの心を掴むのがうまいんですよね。それに、ソロ活動としてムード歌謡歌手(花見桜幸樹)としても活動してるじゃないですか。そういう部分でも歌へのやっぱ探究心がすごいですし。僕が言うのもなんですけど、常にボーカリストとしてどんどん成長していてすごいと思いますね。
幸樹:久しぶりにライヴを見ると新しい面が見つかるっていうのはありますよね。こないだも「あれ?結くん、むっちゃシャウトしてる」みたいに思ったので、ちゃんと進歩してんだなっていうのは、お互いに思いますよね。
■「あったかい感じでツアーをまわれたらいいな」(結)
――これから始まる『トモダチコレクティブ』ツアーの話も伺いたいのですが、コンセプトが「お友達を呼んでツアーをやろう」という。
結:そうですね。ユナイトが来年の3月29日で6周年なんですけれども、1月が莎奈君、2月がLiN君、3月が僕と、その近辺にちょうどメンバーの誕生日が結構固まっているんですね。で、それでちょうど6周年だし、なんか誕生日も絡めて6カ所ツアーできたらいいねと話をしていました。
――ワンマンではなく主催ツアーになったのは?
結:最初ワンマンていうことも考えてたんですけど、ただ、最近ちょっとユナイトはワンマンが多かったこともあって、外部との接点というか、ヴィジュアル系のシーンの中にちゃんと居るんだっていうのを明確に提示したいな、って。だから主催やりたいなって話になったんです。じゃあ、周年とメンバーの誕生日を、ちょっと厚かましいけどお祝いしてもらおうかな、と(笑)。
――お誕生日パーティー的な。
結:ですので、プライベートで関わりのある人に声をかけたという。僕は、A9の将さんと、ダウトの幸樹さんを誘わせていただきました。ありがたいことに、ダウトさんは僕の誕生日当日の名古屋公演に出てくれるんですよ。
幸樹:誕生日やばいっすね……(笑)。
――ライヴのステージで何かがあるかもしれないということで。
結:で、ダウトさんはファイナルの東京公演も出てくださるんですよ。なんかサプライズがあったらいいなと思うんですけどね。まぁ例えばですけど、ユナイトのメンバーが他のバンドさんのところで出てくるとか、もしくは転換中MCがあるだとか、っていうのはあったらいいなと思うんですけど。
幸樹:なるほどねぇ。
結:ここはやっぱり、『桜坂』のデュエットですかね(笑)。
幸樹:やっぱり。そうなってきますね(笑)。
――またそこで『桜坂』に戻るんですか。
幸樹:いや、僕たちの『桜坂』は意外と良いんですよ?
――季節的にも春先ですし。
結:そうですねぇ。確かに春ですねぇ。
幸樹:ほんまやねぇ。
結:それか花見桜幸樹さんの『アイラブ東京』を。
幸樹:名古屋で?
結:『アイラブ名古屋』!
幸樹:なるほど。
結:名古屋ならちょうど譜割り的にはハマりますね。
――お揃いのスーツでムード歌謡を……。
結:とにかく、なんかやりたいなと思ってて。
幸樹:ちょっと他と違うものをプレゼントしたいですよね。
――じゃあ最後に、ツアーの意気込みをお願いします。
幸樹:こうやってダウトを呼んでくれたからには、僕らなりのやり方でイベントを大成功させたいですし、気合いは入りますよね。六本木のEX THEATERも名古屋のM.I.Dも僕たち初めて出るんで。僕、初めての箱って超好きなんすよ。なので、しっかりとやらせてもらいます!
結:ダウトさんって、ユナイトと同じくらいの時期にドラマーが脱退して、新メンバーが入ってっていうバンドじゃないですか。正確にはちょっとはズレはあるんですけど、ほとんど変わんないぐらいの時期に。そのちょうど変わりたての頃に一緒にツアーをまわってたりしてたのもあって、1から新しいダウトを立て直して頑張ってるっていうのが見ててすごく伝わってきたんです。そういうところにも刺激を受けました。だから、当日はダウトさんのお客さんもユナイトの主催に来て楽しかったって思えるように、来てくれたお客さん全員が楽しめる面白い企画とかもできたらいいな。
――それこそ誕生日パーティーみたいな。
結:普通の主催ツアーというよりはタイトルを『トモダチコレクティブ』にした意味が伝わるようなツアーにできたらいいなとは思いますね。良い意味で刺激し合える部分はあるけど、ギスギスしてるっていうよりは、あったかい感じでツアーをまわれたらいいなって思いますね。